創立50周年記念誌「街づくりと暮らしの創造企業」へ
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「ニシコービルディング株式会社」を吸収合併1996(平成8)年2月1日 1996(平成8)年2月、西部ガス興商は「ニシコーインテリア販売株式会社」および「株式会社福岡ジック」の業務を継承した「ニシコービルディング株式会社」を吸収合併。ガスホールや貸会議室、レストランの運営に加え、事務用機器・文具の販売、陶器販売など業態をさらに拡大する。この狙いは、いかなる事業環境にも対応できるように、財務体質の改善、人的資源の有効活用、合理化・効率化を推進し、経営基盤の一層の充実を図ることであった。 当時は、バブル崩壊後の不景気や価格破壊、産業の空洞化などの社会問題がその影を落としていたが、この合併は業績に好影響をもたらし、翌年度の売上高は念願の100億円を達成した。「株式会社パピオ」を吸収合併1997(平成9)年4月1日 「株式会社パピオ」は、千代文化スポーツセンター(福岡市博多区千代)の運営会社として、1990(平成2)年に設立された。翌年の同センター開業以来、福岡市民に親しまれる健康づくりの場を提供していたが、少子化の影響などでアイススケート人口は減少の一途をたどる。また、価格破壊が進むボウリング業界では競争が激化するなど、年々厳しさを増す経営環境のなか、抜本的な対策が求められていた。 アイススケート場とボウリング場の経営経験を有していた西部ガス興商は、お互いのノウハウを共有することで多様化する利用者のニーズへの対応や事業の効率化が図れるものと判断し、1997(平成9)年に子会社である同社を吸収合併した。会員制研修保養施設「ゆふトピア」開業1999(平成11)年3月10日 1999(平成11)年3月、大分県の由布岳の麓に西部ガスグループ・第一火災グループの会員制研修保養施設「ゆふトピア」がオープン。この地には、1970(昭和45)年に完成した西部ガスの保養所「由布荘」と第一火災の研修所が隣接して建っていたが、ともに老朽化が進んでいた。この「ゆふトピア」は土地の有効利用を図るため、両者の研修保養所として建て替えられたもので、のちに西部ガスグループ単独の研修保養施設となった。 法人企業を会員とするこの施設は、宿泊室(26室)、天然温泉、レストラン、研修室などを兼ね備えており、都会のHistory革新し続ける50年の歴史成長・展開期景気低迷やエネルギー間の競合激化により、経営環境が年々厳しさを増すなか、西部ガスは長年取り組んできた天然ガス転換作業完了後の事業展開について、グループの連携を深め、総合力をさらに強化していく方向性を打ち出していた。このような状況を受け、西部ガス興商は、企業合併などで業容の拡大を図る。グループ外売上の拡大に向けて、遊休資産の活用やビルの購入により安定した収益源の確保を図るとともに、研修保養施設の開業など新規事業にも取り組んだ。また、一方では不採算店舗の閉鎖に踏み切るなど、経営効率化も進めていった。199620151996(平成8)2.1「ニシコービルディング株式会社」を吸収合併1997(平成9)4.1「株式会社パピオ」を吸収合併4.1消費税5%へ引き上げ7.1香港、イギリスから中国へ返還12.1京都議定書採択1999(平成11)1.31会員制研修保養施設「ゆふトピア」竣工(3.10開業)3.30「天神NKビル」を購入1998(平成10)2.7長野冬季五輪開幕3.31「小倉アイスパレス」閉鎖2000(平成12)4.1介護保険制度スタート2001(平成13)3.31ユニバーサルスタジオ・ジャパン開園3.31「ラドン&サウナサンテ香椎」閉鎖9.11アメリカ同時多発テロニシコービルディング㈱との合併式24

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